ソフトウェアエンジニアのみんな、シビックテックはいいぞ!

この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2021 の13日目の記事です。

どーも🙏jollyjoesterです。

最近、シビックテック*1を再開*2しました。まだ少ししか活動していませんが、良い体験だったのでシビックテックはいいぞ!というお話をします。

3行まとめ

  • いろいろ学びがあるので
  • ソフトウェアエンジニアは
  • シビックテックに参加するといいよ

やったこと

Code for Inzaiという千葉県印西市で活動するメンバーに声をかけていただいたのをきっかけに、次のような活動を行いました。

  • 印西市のオープンデータをより使いやすい形に加工し、GitHubで公開した
  • 印西市立原山小学校と協力し、夏休みの宿題の一部を一緒に企画した

印西市のオープンデータ

印西市は市の施設に関するオープンデータをいくつか公開しています。

印西市のオープンデータ | 印西市ホームページ

オープンデータとは「機械判読に適したデータ形式二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ」のことです。行政が持っている様々なデータがオープンデータとして公開されていれば、市民自身でデータの活用やアプリケーションの開発を行うことができ、住みやすさを向上させることができます。

まだまだ発展途上の取り組みであり、印西市がオープンデータを公開してくれているだけありがたいのですが、いくつか利用しにくい点がありました。

  • データをダウンロードして中身を見ないとどんなデータがあるかわからない
  • 文字コードが「SJIS」、改行コードが「CRLF」である
  • データの形式がCSVのみである

そこでデータを使いやすく変換するついでにGitHubで公開することにしました。次のことを行いました。

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利用例:印西市施設マイマップ

どれもとても簡単なことで、小さな一歩ですね。

小さな一歩ですが、今後ちょっとずつ市へのフィードバックを行ったり、データの活用事例を作っていったりして印西市のオープンデータが拡充されるきっかけを作れればいいなと思っています。

github.com

原山小学校の宿題

私の子どもたちがお世話になっている印西市立原山小学校の先生方と夏休みの宿題の一部の企画をご一緒させていただきました。

小学校の夏休みの宿題に「安全マップ」作り(小学校の近くの危険な場所を子どもたちが調査し、集約してマップを作る)というものがあります。

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安全マップ

紙のマップも大事ですが、今年はこれをGoogleマイマップを使って実現できないかチャレンジしてみました。

私は主に次のことを行い、それ以外のすべては先生方が実現してくださいました。

  • Googleマイマップでどういうことができるか機能を調査
  • 子どもたちが持っているChromebook*3で実現可能か調査
  • 上記踏まえて使い方の例とともにマニュアルを作って先生方に共有

夏休み中、子どもたちがやることは次のことです。

  1. 危険な場所を探す
  2. Chromebookもしくはスマホで危険な場所の写真を取る
  3. 危険な場所に写真、説明を追加して自分のGoogleマイマップを作成する

夏休みがあけたらみんなでデータを集約していきます。原山小のFacebookでも様子が公開していただいています。

完成品の様子が手元にないのですが、宿題をやった後の私の息子(小学校3年生)がGoogleマイマップで自分のマップをぽちぽち普通に作れるようになったのを見て、「良いコンテンツだったかもしれない・・・!」と自画自賛しています。

これまたちょっとしたことですが、先生方と一緒に企画ができるとは思ってもみなかったのでとても嬉しい体験でした。ありがとうございました。

また何かしらで貢献できる機会があると嬉しく、市民✕学校、保護者✕学校などで協力して何かやっていく事が増えていくといいなと思いました。

良かったこと

活動を始めてみて

  • 身の回りの現実の解像度が上がった
  • 身近な誰かの役に立てた

という2点でとても良かったと感じています。

身の回りの現実の解像度が上がった

活動を始める前は印西市がオープンデータの取り組みをしている事自体知りませんでした。また小学校が情報教育において様々な先進的な取り組みを始めていることも知りませんでした。

活動を始めて取り組みに関わる人と話したりすることで急に自分の身の回りの現実の解像度が上がった気がしており、地元での活動がより豊かになったように思います。

身近な誰かの役に立てた

小さなことでも自分の得意とする領域で身近な誰かの役に立てたり、子どもたちの教育にちょっとでも貢献できたりするのは非常に嬉しい体験でした。

まとめ

以上が私の直近のシビックテック体験でした。

「実装する力」はソフトウェアエンジニアにとって必要なことは当然ですが「複雑な現実を理解して、様々な人と問題に取り組む力」もとても重要だと思います。

シビックテックは普段のProduct開発とはまた違った状況で「複雑な現実」や「様々な人」と出会える機会であり、ソフトウェアエンジニアにとってもとても良い学びの機会だと感じました。

みなさんも身近な問題解決にソフトウェアエンジニアの力を使ってみませんか?

*1:地域の住人自身がテクノロジーを活用して地域課題を解決する活動

*2:茅ヶ崎在住時代の活動以来、かれこれ8年ぶりである

*3:子どもたち1人1台貸与されている

iOSDC2021で登壇するにあたり準備したこと #iOSDC

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どーも!jollyjoesterです🙏

iOSDC Japan 2021楽しかったですね!

今回は4年ぶりにスピーカーとして参加したので、その際にした準備について紹介します。

なお、僕が発表した内容の方についてはこちら zenn.dev

本記事に書いたことはSwift愛好会でも軽くお話したので動画の方がいい方はこちらをご覧ください。 t.co

iOSDCのProposal

iOSDCではセッションが公募されます。

話したい内容についてのProposalを出せば、誰でも発表できる可能性があります。 Proposalを出すことはメリットしかないのでProposalを出しましょう!

なお、提出したプロポーザルはこのように1つのページとして公開されます。 fortee.jp

もし採択されなくても別の勉強会で発表する機会が得られたりもします。 なのでProposalは出しましょう!

Proposalどう作った?

コア

まずネタのコアとして「自分の中の体験と興味」を振り返りました。

みんな同じiOSアプリ開発をやっているので知識としてはだいたい同じことを知り得るはずです。ですが、どんな状況でアプリを開発しているか?どんなことに興味の偏向があるか?は人それぞれです。そこに独自の視点や解釈が生まれ、他の人に聞いてもらえる価値になると考えています。

自分の場合は、1年弱前に「CocoaPodsとCarthageを併用しているアプリをSwiftPMに移行しようとしてどハマリした経験」がきっかけでした。仕組みを理解することをサボり、ググって出てきた対処療法を適当に試したあげく無駄に時間を使ったという寒い記憶・・・です。が、いろいろ調べていくうちに各Package Managerの特徴と進化の経緯がおぼろげに見えてきました。

最終的に「各Package Managerの特徴を俯瞰的に理解できて、しかもそのような特徴になった歴史的経緯を紹介できればおもしろいし、役に立つのでは?」と思い立ったことで「振り返りながら学ぶPackage Manager」というテーマに繋がっていきます。

※なお、他にもいくつかコアとなるネタ候補はあったのですが、次に記すサブの項目を満たせずお蔵入りしています。

サブ

次にこのネタがProposalに耐えうるか、下記の項目でシミュレーションしてみました。

  • 需要確認
  • 過去事例調査
  • ターゲット限定
  • 運営の気持ちを想像

需要確認

まず、ネタが自分以外にも需要があるかを確認しました。

自分の場合は毎月やってるSwift愛好会やアプリ開発のメンタリングでの会話、Twitterなどを観測しました。

その結果、次のような構図がありそうと思いました。

歴代Package Managerと格闘している猛者 >>> 超えられない壁 >>> 詳しくない勢

この格差をちょっとでも埋められるコンテンツであれば需要はあると判断しました。

また、将来的にはSwiftPMが有望*1とは思いつつ、まだまだ併用したり移行したりする必要があるシーンは多そうなのでCocoaPodsやCarthageも含めたPackage Manager全体の理解は需要がありそうだとも判断しました。

過去事例調査

需要がありそうだとわかったところで、次に過去の発表事例の調査を行いました。

2~3年遡ってPackage Manager関連の発表を調べます。 fortee.jpには未採択のProposalも含めて過去の履歴が残っているのでとても助かりますね。

結果、CarthageやSwiftPMにフォーカスしたセッションはあるもののPackage Managerを俯瞰して扱ったものはなさそうでした。これでまた一つネタを発表する価値がありそうという確信に繋がりました。

ターゲット設定

ここで改めてターゲットを再確認します。

先に示した構図の「Package Manager詳しくない勢」(かつての自分)をターゲットとし、この層が壁を乗り越えようとするきっかけにしたいと思いました。

歴代Package Managerと格闘している猛者 >>> 超えられない壁 >>> 詳しくない勢

なので、わかりやすさと全体感の理解を重視した内容にしようという方向性を固めました。

運営の気持ちを想像

仕上げとして検算的に運営(というかProposalを審査する人たち)の気持ちを想像してみました。

🤔 「おそらく運営はiOS界隈を盛り上げたいと思っているだろう。界隈を盛り上げるには先端的だったり高度な内容以外にも歴史的経緯や教科書的な内容も必要と判断して全体のセッションの構成を作るのではないか?ならばこのテーマ設定はイケるんではないか」

完成したProposal

以上のような思考を経て、次のようなProposalを作りました。

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振り返りながら学ぶPackage Manager by jollyjoester | トーク | iOSDC Japan 2021 #iosdc - fortee.jp

結果採択🎉(なお、いろいろ考えていた狙いが当たったかどうかは知りませんw)

あくまで考え方の1つの例として参考になれば幸いです。

事前収録

さて、次にセッションの収録です。

昨年に引き続きiOSDCはフルオンラインで開催されました。セッションは事前収録したものを当日流します。

事前収録はZoomを使ったオンライン発表を録画する形で行います。Zoomの様子をYouTube Liveで確認でき、どのように写っているかも確認できます。この事前収録の仕組みは非常に優れたものなので開発者のtomzohさんの記事を読んでみることをお勧めします。PHPerKaigiでも発表されるそうでセッション動画が楽しみです。

難しかった点・工夫した点

この「セッションの事前収録」は慣れないとけっこう難しかったです。

僕の場合は結局3回収録することになりました。

  • 1回目→セッションが長引いてしまって強制的に収録終了になった・・・
  • 2回目→資料けっこう削ったのにまた長引いてしまい収録時間が終わった・・・
  • 3回目→原稿をしっかりかいた。のに2分オーバーしたw

オンラインの発表のように反応を見て話す内容の濃淡を調整しにくく、長引いてしまったように感じました。なので原稿をしっかり書くということを初めてちゃんとやりました。

それ以外にも意識した点が次の項目です。

  • ゆっくりしゃべる
  • 適切な間を取る
  • 笑顔
  • カメラ目線
  • テンション高く!

ゆっくるしゃべる

オフラインだとかなり早口でしゃべってもちゃんと伝わりますが、オンラインだと通信環境や微妙なラグのせいでゆっくりしゃべらないとわかりにくい場合があると感じました。

なのでゆっくり一定のペースでしゃべるようにしました。

適切な間を取る

ゆっくり一定のペースでしゃべると、わかりやすいものの平坦でつまらない感じのしゃべりになってしまいました。

そこでセクションごとの変わり目や視聴者が解釈の時間が必要そうなときに適切な間を取るようにしました。

笑顔

笑顔を意識的にキープするのも意識しました。

1回目の収録を確認したところ、表情が死んでいるおっさんの顔が写ってて驚愕しました。。。(人を目の前にしていると自然と表情が豊かになるものなんですね)

カメラの先に視聴者がいると想像して無理やり表情を作ろうとしてました。

カメラ目線

カメラ目線も重要だと感じました。

ついPCの画面の真ん中を見ながら発表してしまうのですが、それだと目線が下の方を向いてしまいます。

スライドを見ていてあんまり顔は見てないかもしれないけど「あなたに向けて話してますよ!」感を出したくて、PCのカメラのすぐ下に原稿を置いて話すようにしました。

テンション高く!(ちょー大事)

最後に書いてますが、実はテンション高く発表するということが一番大事かもしれません。

笑顔のときもそうですが、部屋で1人で収録するとテンションがめちゃくちゃ低い!なので強制的にテンションを上げるようにしました。

例えば最初に「どーも!ジョリージョースターです!」みたいな挨拶を大きな声でするパートを入れて、無理やりスイッチを切り替える意識しました。

結果は?

いろいろ意識したつもりですが、結果どれだけうまくできたかはよくわかりませんw

動画を見てみた方はぜひフィードバックください!

当日

当日はもう収録は終わっており、特に大きくやることはないのですが、妙な緊張をしていました。自分のセッションを自分で見る、というのは変なものですね。

とりあえずどうにもできないので精一杯視聴者のみなさんと一緒に楽しみました!

  • 自分の発表にニコ生で自らコメントするとか
  • 参考文献や時間の都合で省いた補足等をTwitterで投げるとか

まとめ

ということで登壇にあたってやってきたことを書いてきました。今後Proposalを出したり、事前収録したりする方の参考になれば幸いです。

書きながらiOSDCを振り返っての感想としては「めっちゃ楽しかった!来年もまた何か発表したい」です。優れたセッションがたくさんあって刺激になったし、来年のためにネタを積んでいくやる気がでました。まだ見れてないセッションも頑張ってみるぞ!

ありがとうiOSDC運営のみなさん!

余談

その1:iOSDCはスピーカーになるとみんなが知ってる「あの声優さん」に自分の名前を呼んでもらえるのですが、今年はマダオ*2立木文彦さん)にセッションのタイトルと自分のIDを呼んでもらえて最高でした🙌

その2:Package Manager詳しくない勢のためのセッションだったのにAsk the Speakerでガチ勢の方々に囲まれたのはいい思い出(キャプチャしとけばよかった)。

*1:実はProposalを出した当時はSwiftPMが実用的になるのは1年くらい先かな〜と思っていたのですが、急速に進化して発表当時はもう十分実用的だなと思いました

*2:銀魂に出てくる愛され無職キャラ。まるでダメなおっさんの略

2020振り返り

どーも🙏 jollyjoesterです。

今年の振り返りです。

ここ数年の流れ

  • 2018年:猪突猛進でウェイウェイやっていた
  • 2019年:壁に正面衝突して(比喩としての)大ケガをした
  • 2020年:ケガが治らん中いろんなハードルあって落ちるとこまで落ちたけど後半なんとか持ち直した
  • 2021年:なんかやっていけそうな気分

本業

今年1月にメルペイに異動しました。もう1年経ったのか・・・

Engineering Office

Engineering OfficeというチームでEngineering組織に関わるアレコレに取り組んでいました。

組織横断系のタスクがメインなのに異動してすぐコロナ禍でリモート勤務になったのはけっこうキツかった記憶(だいぶマシにはなったけど未だに馴染めてるのか不安w)

なかなかうまく動けてないなーと思いつつ、優れたマネージャーとチームメイトにかなりサポートしてもらいつつなんとかやっていけてます。

OSPO

メインの仕事ではないですが、個人的なWillで継続的に関わっていたのがOSPO(Open Source Program Office)のお仕事でした。

基本的にはOSS推進のために会社で公開するOSSのライセンスやセキュリティチェックなどの体制を整備したりしている地味なお仕事なのですが、

と外部に発信できる成果に繋がって良かったです。

英語

英語ができないと仕事のスピードだだ下がるのですが、今年も成長できず。

副業

iOSアプリ開発

とあるiOSアプリの開発に携わっています。

本業で開発する機会がないので、実際に手を動かしてProduct開発ができるのがめっちゃ楽しい!

一緒に開発してくれているメンバーも最高で、かなり心の支えになっています。

iOSアプリ開発メンター

だいぶ前からの継続ですが、G’sアカデミーで定期的に卒業制作のメンターをしています。

iPhoneに感動→アプリ作りたい」という動機でエンジニアになった僕としては、同じ動機を持って学んでいる方を応援したいという気持ちです。(G’sアカデミーさんにはSwiftKotlin愛好会の開催でお世話になっていましたmm)

今年も何人かのメンティーがちゃんと動くアプリを開発し、App Storeにリリースできたので嬉しい限りです。

コミュニティ

try! Swift Tokyo

一般社団法人を整備したり、スポンサープランを抜本的に見直したりして運営の基盤を固めつつ、Speakerもスタッフも素晴らしいメンツで備えていました。

間違いなく過去最高のtry! Swift Tokyoをお送りできたはずでしたがコロナ禍によってあえなく中止に。

中止の意思決定のタイミング、準備物のキャンセル処理、スポンサー様との交渉、会計事務処理などハードなタスクを淡々とこなしていきました。

次回がいつ開催できるかはわかりませんが、今回準備した基盤を維持しつつ、最低限次回開催の種を残しておきたいと考えています。

SwiftKotlin愛好会

今年も絶やすことなく続けることができて良かった! ということで詳しくはこちら

https://jollyjoester.hatenablog.com/entry/2020/12/31/171932 jollyjoester.hatenablog.com

お家

片道1.5時間の通勤がなくなって子どもたちと多くの時間を過ごせるようになった🎉

健康

夏頃に2ヶ月ほど頭痛、倦怠感などが治らず、仕事や生活に支障が出ました。 いろいろな病院に行ったけど原因わからず・・・

とりあえずFitbitで睡眠と運動を計測するようにしました。

思っていたより睡眠が取れていなかったのと通勤がなくなって運動量が激減していたことがわかったので

  • 意識して寝る準備をする
  • 定期的に走ったり筋トレする

ようにしました。

その他

  • ピロリ菌を退治した
  • 常態化していた皮膚炎を直した
  • 虫歯含め歯のメンテをした

などの細かい体の不調を退治していきました。

結果

  • なんとなく元気になった
  • ずっと減らなかった体重がちょっと減った:83kg -> 78kg
  • ここ数年D判定だった肝臓系の数値が正常に

ということで意識しないと健康を維持できないということを理解しました。

まとめ

なんか知らんけど苦しかった・・・けど耐えた・・・!というのが所感です。

苦しかったけど良い人、良い環境に恵まれているなぁというのも実感できました。

来年のことは来年考えるけどなんとなくやっていけそうです。

ではまた来年👋

Swift/Kotlin愛好会 2020 Recap #love_swift #love_kotlin

どーも🙏 jollyjoesterです。

これはSwiftKotlin愛好会アドベントカレンダー 2020の25日目の記事です。

今日はすでに12/31ですがとりあえず年内に間に合ってよかった・・・

SwiftKotlin愛好会とは?

レベル、経験等不問で、Swift/Kotlinが好きな人が集まってわいわい楽しむ会です。

基本的に月1回開催するようにしています。

2015年11月に初回を開催して以降、Swift愛好会はこれまで56回、Kotlin愛好会は26回開催されてきました。

特徴は

  • 「とりあえず乾杯!」で始まること
  • 「談義」と呼んでいる時間やスタイルが自由な発表形式で知見を共有し合うこと

です。

愛好会についてはこちらの資料もご覧ください。

docs.google.com

SwiftKotlin愛好会の2020年

Swift愛好会はオフラインで2回、オンラインで7回開催しました。 参加者は延べ800名ほどでした。

Kotlin愛好会はオンラインで6回開催しました。 参加者は延べ400名ほどでした。

COVID-19が広まり始めた当初は開催を控えたりもしましたが、4月以降はオンラインで定常運転できるようになりました。

この1年で談義をしてくれたのはユニークで少なくとも52名

始めて勉強会で発表するという方からベテランまでとにかく多種多様な発表がたくさん愛好会で生まれてくれたのが嬉しいです。

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2020年Swift愛好会談義者

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2020年Kotlin愛好会談義者

オンライン開催

今年の大きな変化としてはオンライン開催のスタイルを確立したことでしょうか。

愛好会ではGoogle Meetで開催しつつ、YouTube Liveで配信するという形式を取っています。談義者はMeetに参加してもらい、参加者はMeetかYouTubeのどちらか好きな方に参加してもらいます。

ClusterMozilla Hubsなども試験的に使ってみましたが、オペレーションがちょっと大変なこと、参加者がまだまだ参加に慣れていないことから定常的には使うのを断念しました。使って楽しいのは間違いないのでちょっと特別なタイミングでまた使ってみたいですね。

参考:Swift/Kotlin愛好会をClusterで開催しました!#love_swift #love_kotlin #clusterVR

オンライン開催になって嬉しいこと

オンライン開催になって嬉しいことは

  • 遠隔地にいる方が参加、談義できる!
  • 発表のアーカイブを残しやすい!

でした。

遠隔地にいる方が参加、談義できる

コロナ禍以前は渋谷を中心としてサポートいただける企業の会議室等をお借りして愛好会を開催していました。遠隔地の方ともわいわいしたいとのことで東京以外の地方開催などもしてきましたが、オンラインだったらそんなこと関係なくどこからでも参加できます。

実際、福岡などの東京以外の地方からの参加やカナダなど海外在住の日本人の方も時差に負けずに参加や談義してくれています。

これはオンラインの世の中ならではの良い点ですね。コロナ禍が落ち着いた後でも継続したい。

発表のアーカイブを残しやすい

これまで発表資料のスライドは残っていましたが発表そのものは記録していませんでした。 ところがオンライン開催では簡単に録画して記録を残すことができます。

ということで、愛好会ではYouTube Liveでの配信&アーカイブをすることにしました。

SwiftKotlin愛好会YouTubeチャンネル爆誕です。 チャンネル登録お願いします! www.youtube.com

参加できなかった人も談義を見れますし、各自の発表の頭出しURLも簡単に作れるので振り返りや実績としての利用がしやすくなってとても良いですね。

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SwiftKotlin愛好会YouTubeチャンネルのDescription

なお、愛好会でオンライン配信の検証や運営をできるようになったのは @paniniさん、@burakonさん, @o_chicchiさんの負うところが大きいです。とても感謝!

運営体制について

今年の愛好会はこちらのメンバーでお届けしました。 @afroscriptさん、@o_chicchiさん、@roku様、@paniniさん、@tarumzuさんお疲れ様でした!来年もやっていきましょう💪

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今年のSwiftKotlin愛好会はこのメンバーでお届けしました

愛好会の盛り上げに多大な貢献をしてくれた@burakonさん、@さわらさんが運営を卒業することになりました。 本当にありがとうございます!また遊びに来てね!

そして新たに@奏さん、@takehataさんが運営に加わってくれました。 Welcomeです!どんどん新しい試みなどしていきましょう!

まとめ

2020年、このコロナ禍の中とにかく愛好会を「続けること」ができて良かったという思いです。

参加してくれたみなさん、談義してくれたみなさん、運営のみんな本当に感謝です。 ありがとうございます😊

来年も愛好会でわいわい楽しみましょう!

常陸野ネストで手作りビールを作ってきた話

どーも🙏 jollyjoesterです。

これはCraft Beer Advent Calendar 2020の5日目の記事です。

adventar.org

だいぶ昔に常陸野ネストを作っている木内酒造さんでビール作りをした体験を思い出して書きます。

アドベントカレンダーには

2020年の思い出

とめっちゃ書かれてますが気にしない気にしない。

常陸野ネストについて

常陸野ネスト茨城県那珂市にある木内酒造のクラフトビールのブランドです。

常陸野ネストにはラガー、ヴァイツェン、スタウト、季節ものなど様々なタイプのビールがありますが、どれもハズレがなく美味しいので地ビール初心者の皆様にも安心しておすすめできます。

iOS界隈に大人気?のベイスターズビールのLagerも木内酒造らしいですよ。

手作りビール工房

ビール作り体験は手作りビール工房(Brew On Premises, BOP)というプログラムで提供させています。

330mLx45本(31,200円)から予約することができます。

5人で体験しに行けば1人あたりビール9本で6000円ちょい。 良い体験もできて美味しいビールも手に入るのでとてもお手頃な価格。

どんなことする?

実際に木内酒造に行って

を行います。

レシピの設計

ビールを試飲しながらビールのレシピを設計していきます。

調整していくのはこの辺りのポイント

  • ビールのスタイル
  • アルコール度数
  • 苦味
  • ホップ

「普段好きなIPAの苦味をもっと強くしたら最強にうまいのでは!?」みたいな妄想を元に設計できるのがとても楽しかったです。

モルト麦芽)の計量・破砕

いくつかのモルトの中から選んで軽量、破砕機の中に入れていきます。

モルトに手を触れながら「これがビールになるのか」という手触り感が最高でした。

麦汁作り

小型の釜に破砕したモルトを投入し、麦汁を作っていきます。

循環作業(釜から麦汁を出し、それを再び釜に戻す)したり、マッシュアウトしたり、ホップを追加したり、麦汁を味見したり。

この時点でもう完成したビールを飲みたい欲が止まらなくなります。 体験後に大量の常陸野ネストビールをお土産に買うのは間違いない。

発酵・熟成・ボトリング

その後の発酵・熟成・ボトリングは木内酒造さんにおまかせ!

1ヶ月くらいでボトルビールが届きます。

オリジナルラベルをお願いすることも可能なのでさらに楽しい😊

昔僕が作ったビールはこんな感じになりました。

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Original label beer bottle

まとめ

ビール作り体験の思い出をつらつらと書き出してみました。 あらためてとても良い体験だったことを思い出してまた行きたくなりました!

手作りビール工房のプログラムは今も実施されているようなので、ぜひみなさんも体験してみてください。

手作りビール工房 - https://hitachino.cc/visit/tezukuri.html

パンフレット - https://hitachino.cc/img/visit/tezukuri/bop-pamphlet.pdf

Swift/Kotlin愛好会合同執筆本vol.3出ました〜! #love_swift #love_kotlin

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Love Swift & Kotlin vol.3

ドーモ、@jollyjoesterです🙏

技術書典8で出す予定だった『Swift/Kotlin愛好会合同執筆本vol.3』をようやく世に出すことができました!(新型コロナの影響によるバタバタで延び延びにしてしまった😭)

Boothにて電子版を販売していますのでぜひ読んでみてください🙏

vol.3の発売を記念してvol.1とvol.2も割引販売! それぞれ500円=1コイン🎉

Love Swift & Kotlin vol.3

jollyjoester.booth.pm

[目次]

  1. SwiftでSlackbotを作ろう @jollyjoester
  2. Dockerを使ってLinux環境でSwiftを動かしてみよう @417_72ki
  3. 僕のAndroidバージョンアップ体験記 @kumadesu11
  4. Androidアプリに、ウィジェットを追加しよう @purunkaoru
  5. Pagingライブラリ詳解 @D_R_1009
続きを読む

Swift/Kotlin愛好会をClusterで開催しました!#love_swift #love_kotlin #clusterVR

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Swift/Kotlin愛好会 at Cluster

ドーモ、@jollyjoesterです🙏

先月末に初完全オンラインのSwift/Kotlin愛好会を開催しました。

jollyjoester.hatenablog.com

企画時は「30人くらいでのんびりな感じかな〜」とか思ってたら、Clusterで約60人、YouTube Liveで約80人ほどの参加があり、大盛況でした!

普段、渋谷近辺でしか開催していないので遠方からも参加してくれるといいなぁと思ってたら、なんとトロントプラハから参加していただいた方々もいて空間を超えた勉強会が開催できて楽しかったです😆

YouTube Liveで配信した内容で当日の様子を体験できると思うのでぜひご覧ください。 ※YouTube Liveは@burakonさんの提供でお送りしました。 youtu.be

動画のタイムライン

  • 7:09 乾杯
  • 8:50 愛好会について
  • 14:05 Swift/Kotlin愛好会オンラインでの楽しみ方
  • 24:30 ハイブリッドなReact NativeアプリをKotlin MPPでチョット良くする
  • 38:00 _Function Builders in Swift
  • 1:14:40 2週間前にリリースされたばかりのgRPCの公式Kotlinライブラリについて調べてみた
  • 1:28:10 UI実装であると嬉しいレシピブック まかない編 ダイジェスト紹介と複雑なUI実装への考察

当日のTweetもまとめていただいたようです🐦

t.co

Clusterで良かったこと

運営・登壇側から見てClusterで良かったことは、発表に対するリアルタイムのリアクションを感じれることでした。

参加者多めのオンライン勉強会で「配信」という一方通行の手段がもっともお手軽です。ただし、発表者からすると参加者の反応を感じ取りにくい点がなかなかにキツイ・・・。

Clusterでは一般参加者がアバターで簡単にリアクションをすることができます。「なるほど!」と思ったタイミングで「❗」リアクションをしたり、発表後に👏リアクションしたり。すると音とアニメーションが沸き起こるので発表しながらでも反応を体感することができ、とても発表しやすい環境でした。

リアルの勉強会と比べても、Clusterの1クリックでスピーカーにポジティブなフィードバックが送れる点は優れものと感じました。

Clusterで難しかったこと

Clusterで難しかったことは、発表時に画面共有ができないことでした。

発表用のスライドは手元のMacの画面に写して操作をするのではなく、PDFにして事前にClusterにアップロードしておいてCluster上で操作する必要があります(もちろん慣れていればその場でアップロード&表示もできますが、まだ慣れてない人も多い)。

ライブコーディングやアプリの動作のデモをしたい場合も画面共有できないので、これも事前に動画を撮ってClusterにアップロードしておくといった形にする必要があります。

愛好会では、他の人の談義を聞いて談義したくなってきたらその場で発表する「飛び入り談義」が盛んに行われていましたが、このようなライブ感を再現するには一工夫必要そうです。

あと、ポインターでスライドのどこかを指すということができない点も地味に不便なところでした。

まとめ

Clusterで初完全オンライン開催した愛好会は大成功でした! みんなで集まってわいわい知見を共有したいSwift/Kotlin愛好会にとってはClusterはとても相性が良いサービスでした。 Clusterもっともっと便利になってほしい!

ということで引き続き、オンラインの場でもゆる〜くみんなが集まれる場を提供できるよう愛好会運営頑張っていきます!

おまけ

ちなみに愛好会ではリハを2回行いました(1回は運営メンバーによる機能確認、2回目は登壇者の接続確認的なリハ)。「操作になれる、ファイルがアップロードできない、音声が良くない」などなど、不慣れから来るさまざまなトラブルが起きるのでリハは必須です。

おまけ2

Google Meetでの懇親会、最大30名くらい参加してて大丈夫か?と思ったけど意外と成り立っていました。 メインで雑談6名、たまに質問10名、その他ROM専くらいのイメージ。 参加の温度感選べて良いのではないか🍻