ソフトウェアエンジニアのみんな、シビックテックはいいぞ!
この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2021 の13日目の記事です。
どーも🙏jollyjoesterです。
最近、シビックテック*1を再開*2しました。まだ少ししか活動していませんが、良い体験だったのでシビックテックはいいぞ!というお話をします。
3行まとめ
- いろいろ学びがあるので
- ソフトウェアエンジニアは
- シビックテックに参加するといいよ
やったこと
Code for Inzaiという千葉県印西市で活動するメンバーに声をかけていただいたのをきっかけに、次のような活動を行いました。
印西市のオープンデータ
印西市は市の施設に関するオープンデータをいくつか公開しています。
オープンデータとは「機械判読に適したデータ形式で二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ」のことです。行政が持っている様々なデータがオープンデータとして公開されていれば、市民自身でデータの活用やアプリケーションの開発を行うことができ、住みやすさを向上させることができます。
まだまだ発展途上の取り組みであり、印西市がオープンデータを公開してくれているだけありがたいのですが、いくつか利用しにくい点がありました。
そこでデータを使いやすく変換するついでにGitHubで公開することにしました。次のことを行いました。
- オリジナルのCSVを配置した
- 文字コードの変更(SJIS -> UTF-8)、改行コードの変更(CRLF -> LF)したCSVを配置した
- データ形式の変換(CSV->JSON)した
- READMEにデータの例を掲載した
- 簡単な利用例(CSVをGoogleマイマップにimportしただけ)を掲載した
どれもとても簡単なことで、小さな一歩ですね。
小さな一歩ですが、今後ちょっとずつ市へのフィードバックを行ったり、データの活用事例を作っていったりして印西市のオープンデータが拡充されるきっかけを作れればいいなと思っています。
原山小学校の宿題
私の子どもたちがお世話になっている印西市立原山小学校の先生方と夏休みの宿題の一部の企画をご一緒させていただきました。
小学校の夏休みの宿題に「安全マップ」作り(小学校の近くの危険な場所を子どもたちが調査し、集約してマップを作る)というものがあります。
紙のマップも大事ですが、今年はこれをGoogleマイマップを使って実現できないかチャレンジしてみました。
私は主に次のことを行い、それ以外のすべては先生方が実現してくださいました。
- Googleマイマップでどういうことができるか機能を調査
- 子どもたちが持っているChromebook*3で実現可能か調査
- 上記踏まえて使い方の例とともにマニュアルを作って先生方に共有
夏休み中、子どもたちがやることは次のことです。
- 危険な場所を探す
- Chromebookもしくはスマホで危険な場所の写真を取る
- 危険な場所に写真、説明を追加して自分のGoogleマイマップを作成する
夏休みがあけたらみんなでデータを集約していきます。原山小のFacebookでも様子が公開していただいています。
完成品の様子が手元にないのですが、宿題をやった後の私の息子(小学校3年生)がGoogleマイマップで自分のマップをぽちぽち普通に作れるようになったのを見て、「良いコンテンツだったかもしれない・・・!」と自画自賛しています。
これまたちょっとしたことですが、先生方と一緒に企画ができるとは思ってもみなかったのでとても嬉しい体験でした。ありがとうございました。
また何かしらで貢献できる機会があると嬉しく、市民✕学校、保護者✕学校などで協力して何かやっていく事が増えていくといいなと思いました。
良かったこと
活動を始めてみて
- 身の回りの現実の解像度が上がった
- 身近な誰かの役に立てた
という2点でとても良かったと感じています。
身の回りの現実の解像度が上がった
活動を始める前は印西市がオープンデータの取り組みをしている事自体知りませんでした。また小学校が情報教育において様々な先進的な取り組みを始めていることも知りませんでした。
活動を始めて取り組みに関わる人と話したりすることで急に自分の身の回りの現実の解像度が上がった気がしており、地元での活動がより豊かになったように思います。
身近な誰かの役に立てた
小さなことでも自分の得意とする領域で身近な誰かの役に立てたり、子どもたちの教育にちょっとでも貢献できたりするのは非常に嬉しい体験でした。
まとめ
以上が私の直近のシビックテック体験でした。
「実装する力」はソフトウェアエンジニアにとって必要なことは当然ですが「複雑な現実を理解して、様々な人と問題に取り組む力」もとても重要だと思います。
シビックテックは普段のProduct開発とはまた違った状況で「複雑な現実」や「様々な人」と出会える機会であり、ソフトウェアエンジニアにとってもとても良い学びの機会だと感じました。
みなさんも身近な問題解決にソフトウェアエンジニアの力を使ってみませんか?