40歳になりました!不惑は先延ばしでお願いします。
どーも!jollyjoesterです🙏
40歳になりました!
30代はiOS & Swift/スタートアップ/技術コミュニティ/家族ともりもりな10年間でした。
30代
- コンサルタントを目指していたはずだが、iPhoneが世に出たせいでアプリ開発者になってた!
- 普通の会社員、フリーランス、スタートアップでの働き方が経験できた。特に Reproとメルカリに出会ってスタートアップで働く楽しさを知った。
- 勉強会という存在すら知らなかったところから技術コミュニティに出会って本当に多くの人に会うことができた。
- 家族が2人→5人になった。
周りの人たちや環境に刺激を受けながらいろいろ挑戦しながら生きていくことができて感謝です。特に妻🙇
40代?
40代はなんとなく1個にフォーカスして深めていくような気がします。 内面から発する何かを探求していくイメージ。でもそれがなんなのかぼんやりとしかわかってないですw
なのでしばらくは 思いっきり惑っていきます!
当面は技術を学びなおしていく予定なので界隈の方は引き続きわいわいしましょう〜
これまで出会ってきた人もこれから出会う人もよろしく!
ということで干し芋です。よかったら応援してください🙌
https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/22IJMRN71ZKV2?ref_=wl_share
おまけ
30代でやってきたことメモ。
思い出しててどの年もいろんな人にお世話になったの思い出して涙が出てくる😂(なんか漏れてたら教えてw)
年・年齢 | 仕事 | コミュニティ | 個人 |
---|---|---|---|
2012 30歳 |
エイムネクストで証券や保険会社向けシステムの設計とかProject Management的なことやってた | (勉強会の存在すら知らなかった) | 湘南国際マラソン完走 |
2013 31歳 |
iPhoneアプリ作りたくてフリーランスエンジニアになった(野良エンジニア) | 湘南Appsに参加し始める | 税金はどこへ行った?茅ヶ崎版公開、RainbowAppsで学ぶ |
2014 32歳 |
BABY UNIVERSE、Repro、PlantsNoteなどお手伝い。iOS, Android, Cocos2d, PhoneGap, Titaniumとかでアプリ開発 | 地域の様々な人たち(湘南Apps、税理士、薬剤師、市議会議員など)といろいろやった | ヒカラボで人生初登壇(SwiftでiOSアプリ開発講座)、5374 for Miura手伝う|坊主になる! |
2015 33歳 |
Reproに入社、SDK開発 | Swift愛好会始める | 初共著本出版, teratailでiOS/Swift/Xcode1位、奨学金の返済終わる、保育士試験合格、かんぱいやーになる |
2016 34歳 |
Customer SupportやDevRelやる | 愛好会で初開発合宿 | SchooでiOSアプリ開発講座、共著本の改訂版出る。すべて熟知し始める |
2017 35歳 |
メルカリ入社、社内外のエンジニアコミュニティ盛り上げ、Mercari Tech Conf初開催、アドカレ | try! Swift Tokyo 2017の運営お手伝い、Swift Day沖縄、iOSDC初登壇 | Yahoo Hack Day寿司の名は。、ドットインストールのSwift講座手伝った、キルギス行った |
2018 36歳 |
引き続き社内外のエンジニアコミュニティ盛り上げ、Mercari Tech Conf#2 | Kotlin愛好会始める、try! Swift Tokyo 2018主催 | 単著本出版、人生で初めて育休取れた! |
2019 37歳 |
中途・新卒エンジニア採用 | try! Swift Tokyo 2019主催、一般社団法人try Swift Tokyo設立、KotlinFest運営、EOF運営 | うまい棒狩り職人になる、Google I/O初参加、SXSW初参加、技術書展4スタッフ参加、技術書展6で初技術同人出す、Manabiya登壇 |
2020 38歳 |
メルペイ異動、社内コミュニケーション、オンボーディングやる | try! Swift Tokyo 2020中止、愛好会オンラインへ | 長期で体調崩す |
2021 39歳 |
お休み | - | 長期療養(今は元気になったよ!) |
さぁ40代はどんな風になるか楽しみ!
どんと来い40代
2021振り返り
どーも🙏 jollyjoesterです。
今年の振り返りです。
僕の2021年は一言で言うと「病」でした。
病
今年の前半はひどい体調不良で動けず、後半はその療養に集中した1年でした。
体調不良は去年から引き続きなのですが1~3月に特に悪化しました。症状は下記の通りで、ひどくなるに従って下の方の症状が出るようになりました。
- 全身の倦怠感、脱力
- 目眩
- 集中力の欠如、決断力の低下
- 日本語を読む、聞くが困難に
内科や精神科でいろいろ検査をした結果の診断は「自律神経機能不全」。
よくわからんけど自律神経がおかしくなってそう・・・という感じでしょうか。落ち込むといった気分障害の症状はそんなになかったので「うつ病」ではないとのこと🤔。個人的には心理・社会的ストレスが身体症状として出る心身症の一種なのかなと理解しています。
だいぶ長い間療養に集中し、現在は健康を取り戻している状態です。
原因
はっきりとしたことは言えませんが「いろんなものを抱えすぎており、長期にわたってストレスを溜め込み過ぎた」というのが原因かなと考えています。
振り返ってみるとここ数年、本業では組織開発に関わり、個人活動や副業で技術のキャッチアップを行い、技術コミュニティを主催し、家庭では3児の父である、、、という常に「俺が3人分になる」状態のぎりぎりの状況でした。
そこにCOVID-19による環境変化が加わり、それぞれ一斉にハードモードになりました😇
なんとか踏ん張ろうとしていましたが、体の方が先に音を上げてしまった(むしろ音を上げてくれた)のでしょう。
また、加齢や健康や体力の軽視も遠因としてあったと思います。もうすぐ40歳になりますがこれまで健康には無頓着でした。気づかないうちに相当衰えていたようです。
学び
療養の過程はまた別途どこかで書こうと思いますが、とりあえず学びを置いておきます。
健康 is とても大事
ベースとして良い睡眠、運動習慣、食事はめちゃめちゃ重要!
当たり前のように実行している方もいらっしゃると思いますが自分は最近ようやく身にしみました。。。30歳後半の方はぜひお気をつけください。
セルフモニタリングしよう
これまで思い返すと「ぶっ倒れるまで何かをやって寝る」みたいなことをずっとしてきました。日々の心身の状態とかはおかまいなしでしたね・・・
そこで毎日の心身の状態と活動を記録し、モニタリングすることをはじめました。
日々の自分の心身の状態をモニタリングしていると数日先に調子悪くなりそうとか、何かをやった後は調子がいいとかわかってきます。やめるべき悪い習慣に気づいたりもしました。
ジャーナリングも始めてみました。毎日5分くらい思ったことを自由に書き留めます。とりあえず書き出すとすっきりすること、自分でも認識していなかった気持ちなどに気づくこともあり、なかなか興味深く続けています。
自分の特性を知れ
これまで自分は「頑張ればなんでもできる」と思っていました。
しかし、自分の知的特性として努力ではカバーが難しい苦手な領域があるとはっきり認識しました。
自分も苦しくなく、まわりにも迷惑をかけないために
- 自分の苦手な領域で無駄に頑張らない
- 自分の苦手な領域を周りに伝える
- 自分の得意を活かすことができ、苦手をフォローしてもらえる環境を選ぶ
ことが重要だと学びました。
また、自分のストレスへの対応の癖についても学びました。
自分はストレス耐性が高いと思っていましたが、ストレスへの対応が「正面突破」に偏っていたようです。
正面から耐えるだけではなく、ストレスを逸らす、感じ方を変えるなどの技を増やせばより生きやすくなれそうです。
やることを絞れ、習慣の力を身に付けろ
以前は無限にやる気が湧いてきて「元気があれば何でもできる!」と思っていました😇
しかし、やる気や集中できる時間というのは有限のリソースだと身にしみました。
有限であるリソースを活かすには
- 優先順位をつけてやることを絞る
- やるべきことは習慣化してできるだけリソースを消費せずにやる
ということを身につける必要があると感じました。
優先順位をつける、習慣化する、、、いずれもこれまでうまくできていなかったことですが地道に訓練していこうと思います。
以上、病についてでした。
その他やったこと
病でほとんど動けてなかったので成果はちょこっとだけ
iOSDC 2021
4年ぶり2度目の発表をすることができました。
やはり自分が興味ある分野を調べて、知見を共有するというのは楽しいですね!
SwiftKotlin愛好会
6年ほど前から毎月やっていましたが今年は3度も欠席しました😢
でも他のメンバーがサポートしてくれたおかげで愛好会自体は年間12回、毎月開催することができました。ありがとうございます!
Code for Inzai
今年はちょこっとシビックテックの活動に参加しました。
住んでいる自治体や子どもたちが通っている学校教育にほんのちょっとでも貢献できたのなら嬉しいです。
サイクリング
チャリを買って2000km以上走った!
まとめ
厳しい1年でした!
が、深く内省していろんな負債(健康、仕事、家庭など・・・)を見直すことができた期間でもあったかなと思います。
「パワーで殴る」みたいな生き方からどう変えていくか?来年以降のjollyjoesterにご期待ください。
来年もなんとかやっていくぞ💪
Swift/Kotlin愛好会 2021 Recap #love_swift #love_kotlin
ドーモ、jollyjoesterです🙏
これはSwiftKotlin愛好会アドベントカレンダー 2021の25日目の記事です。
まだ埋まってないとこあるけどあとで埋める💪
SwiftKotlin愛好会とは?
レベル、経験等不問で、Swift/Kotlinが好きな人が集まってわいわい楽しむ会です。
基本的にSwift愛好会、Kotlin愛好会、SwiftKotlin合同開催のいずれかを月1回開催するようにしています。
2015年11月に初回を開催して以降、Swift愛好会はこれまで64回、Kotlin愛好会は33回開催されてきました。
特徴は
- 「とりあえず乾杯!」で始まること
- 「談義」と呼んでいる時間やスタイルが自由な発表形式で知見を共有し合うこと
です。
愛好会についてはこちらの資料もご覧ください。
SwiftKotlin愛好会の2021年
今年はすべてオンラインであわせて12回開催しました!月1回開催できてる〜👏
実施された談義はたくさん!なんと39名の方が談義してくれました。
談義してくれた@Megabits_mzq, @obakestar, @codelynx, @lovee, @jollyjoester, @doyaaaaaken, @佐藤タケシ, @panini, @KaoruMuta, @marty-suzuki, @d_date, @entaku0818, @417_72ki, @tiking, @bannzai, @sugiy, @Roku, @uhooi, @mogmet, @aboy, @hironobuiga, @rockname, @sento_kun, @ushisantoasobu, @トミ爺, @freddi, @yutailang0119, @wrongwrong, @usami, @k_katsumi, @jelly_0_o, @n_takehata, @sobaya15, @fumiyasac, @xmas_dev, @yt8492, @トリナー, @Naoyuki_Tsuruo, @masaruhrさんありがとうございました!(談義してくれてて漏れてる人いたら教えてください🙏)
貴重な知見の塊である談義は、すべて愛好会のYouTubeチャネルに残っているのでぜひ覗いてみてね!
運営について
今年はこちらのメンバーでお送りしました。
@afroscriptさん、@o_chicchiさん、@rokuさん、@paniniさん、@tarumzuさん、@奏さん、@takehataさんのおかげで多くの人が集まれる場が維持できています。ありがとうございます!!!
来年もやっていきましょう💪
まとめ
今年も存続することができました😊
参加してくれたみなさん、談義してくれたみなさん、運営のみなさん本当に感謝です。 ありがとうございます!
来年はもっと愛好会でわいわい楽しみましょう!
ソフトウェアエンジニアのみんな、シビックテックはいいぞ!
この記事はCivicTech & GovTech Advent Calendar 2021 の13日目の記事です。
どーも🙏jollyjoesterです。
最近、シビックテック*1を再開*2しました。まだ少ししか活動していませんが、良い体験だったのでシビックテックはいいぞ!というお話をします。
3行まとめ
- いろいろ学びがあるので
- ソフトウェアエンジニアは
- シビックテックに参加するといいよ
やったこと
Code for Inzaiという千葉県印西市で活動するメンバーに声をかけていただいたのをきっかけに、次のような活動を行いました。
印西市のオープンデータ
印西市は市の施設に関するオープンデータをいくつか公開しています。
オープンデータとは「機械判読に適したデータ形式で二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータ」のことです。行政が持っている様々なデータがオープンデータとして公開されていれば、市民自身でデータの活用やアプリケーションの開発を行うことができ、住みやすさを向上させることができます。
まだまだ発展途上の取り組みであり、印西市がオープンデータを公開してくれているだけありがたいのですが、いくつか利用しにくい点がありました。
そこでデータを使いやすく変換するついでにGitHubで公開することにしました。次のことを行いました。
- オリジナルのCSVを配置した
- 文字コードの変更(SJIS -> UTF-8)、改行コードの変更(CRLF -> LF)したCSVを配置した
- データ形式の変換(CSV->JSON)した
- READMEにデータの例を掲載した
- 簡単な利用例(CSVをGoogleマイマップにimportしただけ)を掲載した
どれもとても簡単なことで、小さな一歩ですね。
小さな一歩ですが、今後ちょっとずつ市へのフィードバックを行ったり、データの活用事例を作っていったりして印西市のオープンデータが拡充されるきっかけを作れればいいなと思っています。
原山小学校の宿題
私の子どもたちがお世話になっている印西市立原山小学校の先生方と夏休みの宿題の一部の企画をご一緒させていただきました。
小学校の夏休みの宿題に「安全マップ」作り(小学校の近くの危険な場所を子どもたちが調査し、集約してマップを作る)というものがあります。
紙のマップも大事ですが、今年はこれをGoogleマイマップを使って実現できないかチャレンジしてみました。
私は主に次のことを行い、それ以外のすべては先生方が実現してくださいました。
- Googleマイマップでどういうことができるか機能を調査
- 子どもたちが持っているChromebook*3で実現可能か調査
- 上記踏まえて使い方の例とともにマニュアルを作って先生方に共有
夏休み中、子どもたちがやることは次のことです。
- 危険な場所を探す
- Chromebookもしくはスマホで危険な場所の写真を取る
- 危険な場所に写真、説明を追加して自分のGoogleマイマップを作成する
夏休みがあけたらみんなでデータを集約していきます。原山小のFacebookでも様子が公開していただいています。
完成品の様子が手元にないのですが、宿題をやった後の私の息子(小学校3年生)がGoogleマイマップで自分のマップをぽちぽち普通に作れるようになったのを見て、「良いコンテンツだったかもしれない・・・!」と自画自賛しています。
これまたちょっとしたことですが、先生方と一緒に企画ができるとは思ってもみなかったのでとても嬉しい体験でした。ありがとうございました。
また何かしらで貢献できる機会があると嬉しく、市民✕学校、保護者✕学校などで協力して何かやっていく事が増えていくといいなと思いました。
良かったこと
活動を始めてみて
- 身の回りの現実の解像度が上がった
- 身近な誰かの役に立てた
という2点でとても良かったと感じています。
身の回りの現実の解像度が上がった
活動を始める前は印西市がオープンデータの取り組みをしている事自体知りませんでした。また小学校が情報教育において様々な先進的な取り組みを始めていることも知りませんでした。
活動を始めて取り組みに関わる人と話したりすることで急に自分の身の回りの現実の解像度が上がった気がしており、地元での活動がより豊かになったように思います。
身近な誰かの役に立てた
小さなことでも自分の得意とする領域で身近な誰かの役に立てたり、子どもたちの教育にちょっとでも貢献できたりするのは非常に嬉しい体験でした。
まとめ
以上が私の直近のシビックテック体験でした。
「実装する力」はソフトウェアエンジニアにとって必要なことは当然ですが「複雑な現実を理解して、様々な人と問題に取り組む力」もとても重要だと思います。
シビックテックは普段のProduct開発とはまた違った状況で「複雑な現実」や「様々な人」と出会える機会であり、ソフトウェアエンジニアにとってもとても良い学びの機会だと感じました。
みなさんも身近な問題解決にソフトウェアエンジニアの力を使ってみませんか?
iOSDC2021で登壇するにあたり準備したこと #iOSDC
どーも!jollyjoesterです🙏
iOSDC Japan 2021楽しかったですね!
今回は4年ぶりにスピーカーとして参加したので、その際にした準備について紹介します。
なお、僕が発表した内容の方についてはこちら zenn.dev
本記事に書いたことはSwift愛好会でも軽くお話したので動画の方がいい方はこちらをご覧ください。 t.co
iOSDCのProposal
iOSDCではセッションが公募されます。
話したい内容についてのProposalを出せば、誰でも発表できる可能性があります。 Proposalを出すことはメリットしかないのでProposalを出しましょう!
なお、提出したプロポーザルはこのように1つのページとして公開されます。 fortee.jp
もし採択されなくても別の勉強会で発表する機会が得られたりもします。 なのでProposalは出しましょう!
Proposalどう作った?
コア
まずネタのコアとして「自分の中の体験と興味」を振り返りました。
みんな同じiOSアプリ開発をやっているので知識としてはだいたい同じことを知り得るはずです。ですが、どんな状況でアプリを開発しているか?どんなことに興味の偏向があるか?は人それぞれです。そこに独自の視点や解釈が生まれ、他の人に聞いてもらえる価値になると考えています。
自分の場合は、1年弱前に「CocoaPodsとCarthageを併用しているアプリをSwiftPMに移行しようとしてどハマリした経験」がきっかけでした。仕組みを理解することをサボり、ググって出てきた対処療法を適当に試したあげく無駄に時間を使ったという寒い記憶・・・です。が、いろいろ調べていくうちに各Package Managerの特徴と進化の経緯がおぼろげに見えてきました。
最終的に「各Package Managerの特徴を俯瞰的に理解できて、しかもそのような特徴になった歴史的経緯を紹介できればおもしろいし、役に立つのでは?」と思い立ったことで「振り返りながら学ぶPackage Manager」というテーマに繋がっていきます。
※なお、他にもいくつかコアとなるネタ候補はあったのですが、次に記すサブの項目を満たせずお蔵入りしています。
サブ
次にこのネタがProposalに耐えうるか、下記の項目でシミュレーションしてみました。
- 需要確認
- 過去事例調査
- ターゲット限定
- 運営の気持ちを想像
需要確認
まず、ネタが自分以外にも需要があるかを確認しました。
自分の場合は毎月やってるSwift愛好会やアプリ開発のメンタリングでの会話、Twitterなどを観測しました。
その結果、次のような構図がありそうと思いました。
歴代Package Managerと格闘している猛者 >>> 超えられない壁 >>> 詳しくない勢
この格差をちょっとでも埋められるコンテンツであれば需要はあると判断しました。
また、将来的にはSwiftPMが有望*1とは思いつつ、まだまだ併用したり移行したりする必要があるシーンは多そうなのでCocoaPodsやCarthageも含めたPackage Manager全体の理解は需要がありそうだとも判断しました。
過去事例調査
需要がありそうだとわかったところで、次に過去の発表事例の調査を行いました。
2~3年遡ってPackage Manager関連の発表を調べます。 fortee.jpには未採択のProposalも含めて過去の履歴が残っているのでとても助かりますね。
結果、CarthageやSwiftPMにフォーカスしたセッションはあるもののPackage Managerを俯瞰して扱ったものはなさそうでした。これでまた一つネタを発表する価値がありそうという確信に繋がりました。
ターゲット設定
ここで改めてターゲットを再確認します。
先に示した構図の「Package Manager詳しくない勢」(かつての自分)をターゲットとし、この層が壁を乗り越えようとするきっかけにしたいと思いました。
歴代Package Managerと格闘している猛者 >>> 超えられない壁 >>> 詳しくない勢
なので、わかりやすさと全体感の理解を重視した内容にしようという方向性を固めました。
運営の気持ちを想像
仕上げとして検算的に運営(というかProposalを審査する人たち)の気持ちを想像してみました。
🤔 「おそらく運営はiOS界隈を盛り上げたいと思っているだろう。界隈を盛り上げるには先端的だったり高度な内容以外にも歴史的経緯や教科書的な内容も必要と判断して全体のセッションの構成を作るのではないか?ならばこのテーマ設定はイケるんではないか」
完成したProposal
以上のような思考を経て、次のようなProposalを作りました。
振り返りながら学ぶPackage Manager by jollyjoester | トーク | iOSDC Japan 2021 #iosdc - fortee.jp
結果採択🎉(なお、いろいろ考えていた狙いが当たったかどうかは知りませんw)
あくまで考え方の1つの例として参考になれば幸いです。
事前収録
さて、次にセッションの収録です。
昨年に引き続きiOSDCはフルオンラインで開催されました。セッションは事前収録したものを当日流します。
事前収録はZoomを使ったオンライン発表を録画する形で行います。Zoomの様子をYouTube Liveで確認でき、どのように写っているかも確認できます。この事前収録の仕組みは非常に優れたものなので開発者のtomzohさんの記事を読んでみることをお勧めします。PHPerKaigiでも発表されるそうでセッション動画が楽しみです。
- オンラインカンファレンス向け事前収録システムを作った #iosdc | 長谷川智希 @tomzoh blog
- PHPで作るオンラインカンファレンス向け録画システム by 長谷川智希 | トーク | PHPerKaigi 2021 #phperkaigi - fortee.jp
難しかった点・工夫した点
この「セッションの事前収録」は慣れないとけっこう難しかったです。
僕の場合は結局3回収録することになりました。
- 1回目→セッションが長引いてしまって強制的に収録終了になった・・・
- 2回目→資料けっこう削ったのにまた長引いてしまい収録時間が終わった・・・
- 3回目→原稿をしっかりかいた。のに2分オーバーしたw
オンラインの発表のように反応を見て話す内容の濃淡を調整しにくく、長引いてしまったように感じました。なので原稿をしっかり書くということを初めてちゃんとやりました。
それ以外にも意識した点が次の項目です。
- ゆっくりしゃべる
- 適切な間を取る
- 笑顔
- カメラ目線
- テンション高く!
ゆっくるしゃべる
オフラインだとかなり早口でしゃべってもちゃんと伝わりますが、オンラインだと通信環境や微妙なラグのせいでゆっくりしゃべらないとわかりにくい場合があると感じました。
なのでゆっくり一定のペースでしゃべるようにしました。
適切な間を取る
ゆっくり一定のペースでしゃべると、わかりやすいものの平坦でつまらない感じのしゃべりになってしまいました。
そこでセクションごとの変わり目や視聴者が解釈の時間が必要そうなときに適切な間を取るようにしました。
笑顔
笑顔を意識的にキープするのも意識しました。
1回目の収録を確認したところ、表情が死んでいるおっさんの顔が写ってて驚愕しました。。。(人を目の前にしていると自然と表情が豊かになるものなんですね)
カメラの先に視聴者がいると想像して無理やり表情を作ろうとしてました。
カメラ目線
カメラ目線も重要だと感じました。
ついPCの画面の真ん中を見ながら発表してしまうのですが、それだと目線が下の方を向いてしまいます。
スライドを見ていてあんまり顔は見てないかもしれないけど「あなたに向けて話してますよ!」感を出したくて、PCのカメラのすぐ下に原稿を置いて話すようにしました。
テンション高く!(ちょー大事)
最後に書いてますが、実はテンション高く発表するということが一番大事かもしれません。
笑顔のときもそうですが、部屋で1人で収録するとテンションがめちゃくちゃ低い!なので強制的にテンションを上げるようにしました。
例えば最初に「どーも!ジョリージョースターです!」みたいな挨拶を大きな声でするパートを入れて、無理やりスイッチを切り替える意識しました。
結果は?
いろいろ意識したつもりですが、結果どれだけうまくできたかはよくわかりませんw
動画を見てみた方はぜひフィードバックください!
当日
当日はもう収録は終わっており、特に大きくやることはないのですが、妙な緊張をしていました。自分のセッションを自分で見る、というのは変なものですね。
とりあえずどうにもできないので精一杯視聴者のみなさんと一緒に楽しみました!
- 自分の発表にニコ生で自らコメントするとか
- 参考文献や時間の都合で省いた補足等をTwitterで投げるとか
まとめ
ということで登壇にあたってやってきたことを書いてきました。今後Proposalを出したり、事前収録したりする方の参考になれば幸いです。
書きながらiOSDCを振り返っての感想としては「めっちゃ楽しかった!来年もまた何か発表したい」です。優れたセッションがたくさんあって刺激になったし、来年のためにネタを積んでいくやる気がでました。まだ見れてないセッションも頑張ってみるぞ!
ありがとうiOSDC運営のみなさん!
余談
その1:iOSDCはスピーカーになるとみんなが知ってる「あの声優さん」に自分の名前を呼んでもらえるのですが、今年はマダオ*2(立木文彦さん)にセッションのタイトルと自分のIDを呼んでもらえて最高でした🙌
その2:Package Manager詳しくない勢のためのセッションだったのにAsk the Speakerでガチ勢の方々に囲まれたのはいい思い出(キャプチャしとけばよかった)。
2020振り返り
どーも🙏 jollyjoesterです。
今年の振り返りです。
ここ数年の流れ
- 2018年:猪突猛進でウェイウェイやっていた
- 2019年:壁に正面衝突して(比喩としての)大ケガをした
- 2020年:ケガが治らん中いろんなハードルあって落ちるとこまで落ちたけど後半なんとか持ち直した
- 2021年:なんかやっていけそうな気分
本業
今年1月にメルペイに異動しました。もう1年経ったのか・・・
Engineering Office
Engineering OfficeというチームでEngineering組織に関わるアレコレに取り組んでいました。
- 技術発信のための企画・実施
- エンジニア新卒採用での学生向け発信・アトラクト
- 学生向けイベントで登壇したり、数百名の学生と面談させてもらったなぁ・・・
- Engineer Onboardingの企画
- コロナ禍でも活躍できるように!
- Engineering組織の情報整理
- 難しくてPending・・・ぐぬぬ
- 評価制度に関連するEngineering Ladderの検討
- 人事制度めっちゃ勉強した
- Engineer All Handsの企画運営
- 開発合宿Be a Pro Campの企画運営
組織横断系のタスクがメインなのに異動してすぐコロナ禍でリモート勤務になったのはけっこうキツかった記憶(だいぶマシにはなったけど未だに馴染めてるのか不安w)
なかなかうまく動けてないなーと思いつつ、優れたマネージャーとチームメイトにかなりサポートしてもらいつつなんとかやっていけてます。
OSPO
メインの仕事ではないですが、個人的なWillで継続的に関わっていたのがOSPO(Open Source Program Office)のお仕事でした。
基本的にはOSS推進のために会社で公開するOSSのライセンスやセキュリティチェックなどの体制を整備したりしている地味なお仕事なのですが、
- OSPOの活動を紹介する記事を公開できたり
- Slack guidelineやEngineer vocabulary listを公開して思わぬ反響をもらったり
- Line Developer Dayに呼んでいただいてLineの宋さんやZOZOテクノロジーズのそのっつさんとお話させてもらったり
と外部に発信できる成果に繋がって良かったです。
英語
英語ができないと仕事のスピードだだ下がるのですが、今年も成長できず。
副業
iOSアプリ開発
とあるiOSアプリの開発に携わっています。
本業で開発する機会がないので、実際に手を動かしてProduct開発ができるのがめっちゃ楽しい!
一緒に開発してくれているメンバーも最高で、かなり心の支えになっています。
iOSアプリ開発メンター
だいぶ前からの継続ですが、G’sアカデミーで定期的に卒業制作のメンターをしています。
「iPhoneに感動→アプリ作りたい」という動機でエンジニアになった僕としては、同じ動機を持って学んでいる方を応援したいという気持ちです。(G’sアカデミーさんにはSwiftKotlin愛好会の開催でお世話になっていましたmm)
今年も何人かのメンティーがちゃんと動くアプリを開発し、App Storeにリリースできたので嬉しい限りです。
コミュニティ
try! Swift Tokyo
一般社団法人を整備したり、スポンサープランを抜本的に見直したりして運営の基盤を固めつつ、Speakerもスタッフも素晴らしいメンツで備えていました。
間違いなく過去最高のtry! Swift Tokyoをお送りできたはずでしたがコロナ禍によってあえなく中止に。
中止の意思決定のタイミング、準備物のキャンセル処理、スポンサー様との交渉、会計事務処理などハードなタスクを淡々とこなしていきました。
次回がいつ開催できるかはわかりませんが、今回準備した基盤を維持しつつ、最低限次回開催の種を残しておきたいと考えています。
SwiftKotlin愛好会
今年も絶やすことなく続けることができて良かった! ということで詳しくはこちら
https://jollyjoester.hatenablog.com/entry/2020/12/31/171932 jollyjoester.hatenablog.com
お家
片道1.5時間の通勤がなくなって子どもたちと多くの時間を過ごせるようになった🎉
娘:「とうちゃんのこと好きな人?」
— jollyjoester (@jollyjoester) 2020年12月19日
息子:「はい!」
娘:「え?はげつるぴっかのとうちゃんだよ」
息子:「とうちゃんのいいところ見つけた」
娘:「どこ?仕事いっぱいするとこ?」
息子:「ちがう、あつもりはじめたとこ」
ということであつもり頑張っていきます😂
健康
夏頃に2ヶ月ほど頭痛、倦怠感などが治らず、仕事や生活に支障が出ました。 いろいろな病院に行ったけど原因わからず・・・
とりあえずFitbitで睡眠と運動を計測するようにしました。
思っていたより睡眠が取れていなかったのと通勤がなくなって運動量が激減していたことがわかったので
- 意識して寝る準備をする
- 定期的に走ったり筋トレする
ようにしました。
その他
- ピロリ菌を退治した
- 常態化していた皮膚炎を直した
- 虫歯含め歯のメンテをした
などの細かい体の不調を退治していきました。
結果
- なんとなく元気になった
- ずっと減らなかった体重がちょっと減った:83kg -> 78kg
- ここ数年D判定だった肝臓系の数値が正常に
ということで意識しないと健康を維持できないということを理解しました。
まとめ
なんか知らんけど苦しかった・・・けど耐えた・・・!というのが所感です。
苦しかったけど良い人、良い環境に恵まれているなぁというのも実感できました。
来年のことは来年考えるけどなんとなくやっていけそうです。
ではまた来年👋
Swift/Kotlin愛好会 2020 Recap #love_swift #love_kotlin
どーも🙏 jollyjoesterです。
これはSwiftKotlin愛好会アドベントカレンダー 2020の25日目の記事です。
今日はすでに12/31ですがとりあえず年内に間に合ってよかった・・・
SwiftKotlin愛好会とは?
レベル、経験等不問で、Swift/Kotlinが好きな人が集まってわいわい楽しむ会です。
基本的に月1回開催するようにしています。
2015年11月に初回を開催して以降、Swift愛好会はこれまで56回、Kotlin愛好会は26回開催されてきました。
特徴は
- 「とりあえず乾杯!」で始まること
- 「談義」と呼んでいる時間やスタイルが自由な発表形式で知見を共有し合うこと
です。
愛好会についてはこちらの資料もご覧ください。
SwiftKotlin愛好会の2020年
Swift愛好会はオフラインで2回、オンラインで7回開催しました。 参加者は延べ800名ほどでした。
Kotlin愛好会はオンラインで6回開催しました。 参加者は延べ400名ほどでした。
COVID-19が広まり始めた当初は開催を控えたりもしましたが、4月以降はオンラインで定常運転できるようになりました。
この1年で談義をしてくれたのはユニークで少なくとも52名!
始めて勉強会で発表するという方からベテランまでとにかく多種多様な発表がたくさん愛好会で生まれてくれたのが嬉しいです。
オンライン開催
今年の大きな変化としてはオンライン開催のスタイルを確立したことでしょうか。
愛好会ではGoogle Meetで開催しつつ、YouTube Liveで配信するという形式を取っています。談義者はMeetに参加してもらい、参加者はMeetかYouTubeのどちらか好きな方に参加してもらいます。
ClusterやMozilla Hubsなども試験的に使ってみましたが、オペレーションがちょっと大変なこと、参加者がまだまだ参加に慣れていないことから定常的には使うのを断念しました。使って楽しいのは間違いないのでちょっと特別なタイミングでまた使ってみたいですね。
参考:Swift/Kotlin愛好会をClusterで開催しました!#love_swift #love_kotlin #clusterVR
オンライン開催になって嬉しいこと
オンライン開催になって嬉しいことは
- 遠隔地にいる方が参加、談義できる!
- 発表のアーカイブを残しやすい!
でした。
遠隔地にいる方が参加、談義できる
コロナ禍以前は渋谷を中心としてサポートいただける企業の会議室等をお借りして愛好会を開催していました。遠隔地の方ともわいわいしたいとのことで東京以外の地方開催などもしてきましたが、オンラインだったらそんなこと関係なくどこからでも参加できます。
実際、福岡などの東京以外の地方からの参加やカナダなど海外在住の日本人の方も時差に負けずに参加や談義してくれています。
これはオンラインの世の中ならではの良い点ですね。コロナ禍が落ち着いた後でも継続したい。
発表のアーカイブを残しやすい
これまで発表資料のスライドは残っていましたが発表そのものは記録していませんでした。 ところがオンライン開催では簡単に録画して記録を残すことができます。
ということで、愛好会ではYouTube Liveでの配信&アーカイブをすることにしました。
SwiftKotlin愛好会YouTubeチャンネルの爆誕です。 チャンネル登録お願いします! www.youtube.com
参加できなかった人も談義を見れますし、各自の発表の頭出しURLも簡単に作れるので振り返りや実績としての利用がしやすくなってとても良いですね。
なお、愛好会でオンライン配信の検証や運営をできるようになったのは @paniniさん、@burakonさん, @o_chicchiさんの負うところが大きいです。とても感謝!
運営体制について
今年の愛好会はこちらのメンバーでお届けしました。
@afroscriptさん、@o_chicchiさん、@roku様、@paniniさん、@tarumzuさんお疲れ様でした!来年もやっていきましょう💪
愛好会の盛り上げに多大な貢献をしてくれた@burakonさん、@さわらさんが運営を卒業することになりました。 本当にありがとうございます!また遊びに来てね!
そして新たに@奏さん、@takehataさんが運営に加わってくれました。 Welcomeです!どんどん新しい試みなどしていきましょう!
まとめ
2020年、このコロナ禍の中とにかく愛好会を「続けること」ができて良かったという思いです。
参加してくれたみなさん、談義してくれたみなさん、運営のみんな本当に感謝です。 ありがとうございます😊
来年も愛好会でわいわい楽しみましょう!